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たばこ税の増税

<10月号> 

たばこ税の増税


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代表社員 山内靖雄

 



今月のテーマ

【たばこ税の増税】

2018年現在、日本の喫煙者数は約1880万人といわれています。ここ数年は、健康志向の高まりや、喫煙に関する規制の強化など、喫煙者の方は、肩身の狭い思いをされていることかと思います。喫煙人口は年々減少しており、2016年以降、3年連続で減少傾向にあるようです。

たばこ税の増税もまた、その大きな要因の一つではないでしょうか。

さて、たばこ税とは、たばこに課される税金のことですが、三つの税に分けられます。国たばこ税、地方たばこ税(都道府県・市区町村)、たばこ特別税です。たばこ一箱の価格のうち、このたばこ税が占める割合は約60%、半分以上が税金です。

「たばこは税金を払っているようなもの」という言葉をよく聞きますが、その通りといっても過言ではありません。

平成30年度税制改正により、たばこ税が8年ぶりに増税されることとなりました。2018年10月1日から段階的に、たばこ一本あたり約3円の増税となりますが、影響を緩和させるため、2018年、2020年、2021年に1円ずつ引き上げられます。2019年は消費税が10%に引き上げられるため据え置きとなります。

さらに、今回は従来の紙巻きたばこだけでなく、アイコスなどの加熱式たばこも増税となります。加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べ、臭いや有害物質の含有量が少なく、副流煙も出ないという点から、喫煙者の間で急速に広がりつつあります。そのため、加熱式たばこを増税することによって、国の税収の増加が見込めます。

値上げに増税と、たばこ一箱をワンコインでは買えない時代になりつつありますね。たばこ税は消費税やほかの税金と比べ、国民の反発が少ないため、税率を引き上げやすい傾向にあります。喫煙者の方には厳しい現状となっていますが、これを機に禁煙に挑戦してみるのもいいかもしれません。


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